飼い猫のがん予防対策はできていますか?
みなさんは、猫ちゃんのがん予防をきちんとできていますか?
猫は私たちと同じように癌になる可能性があります。猫の癌は犬や人間ほど、発症率は高くありません。しかし、猫の癌は、他の動物の癌より危険度が高く、進行率が早いと言われています。
猫の癌の原因は遺伝によるものも多いですが、生活習慣や環境が原因で発生する場合もあります。つまり、生活習慣や環境の問題を解決することが、癌予防につながるのです。
猫の癌は攻撃性が高くすぐに症状が悪化していきます。さらにペット保険などに加入していない場合、癌を治療するのに数十万から数百万かかると言われています。事前に防ぐことが、猫や私たちにとって大切になります。
では、どのような対策をすれば良いでしょうか?
1 去勢手術(特にメス猫)
去勢手術は、主に野良猫などの増加を防ぐための手段として利用されがちですが、メス猫の癌対策としても効果的です。
メス猫は、乳腺がんや、乳がんといった癌にかかるリスクが非常に高いです。しかし、メス猫に去勢手術を行うと猫の乳腺がんと乳がんの発生するリスクが極端に減少します。
ポイントとしては、
猫が発情できるようになる2歳までに手術を行うことです。
性の成長が始まる前に去勢手術を行うと、さらに癌のリスクが低下します。
もし、飼い猫に子供を作らせるつもりがないのであれば、健康のために去勢することをおすすめします。
去勢手術の段取りや、費用についてはこちらのサイトが分かりやすかったので、参考にしてください。
2 脂肪酸を含む食べ物やサプリを食べる
がん予防に効果があるとされているのが、必須脂肪酸です。必須脂肪酸は主にイワシやサバといった青魚に多く含まれている物質です。
・EPAとは...
脂肪酸の一種で、血液を正常な状態に保ち、血栓(血液が固まってしまう症状)を防ぎ、動脈硬化を抑える効果があります。いわば、血液をサラサラにしてくれる物質です。
・DHAとは...
脂肪酸の一種で、神経の発達において重要な物質です。子供の脳が発達する時に必要不可欠な物質です。脳の海馬に多く含まれており、記憶力や集中力にも影響を与えています。
二つとも、必須脂肪酸の一種です。役割はそれぞれ異なっていますが、最近の研究において、猫のがん予防に効果があることが分かりました。
がん予防のためには、
1 食習慣を安定させるとともに、
2 脂肪酸を含む食べ物やサプリを服用すると良いでしょう。
3 食べ過ぎに注意する
バランスの取れた栄養のある食事をとることはとても大切なことです。
しかし、
食べ物の食べ過ぎは、要注意です。
食べ過ぎることによる脂肪は体にとって害となる内分泌物質を出すことが知られています。実は脂肪を分解する際に、体内で発生する物質に原因があるのです。その物質には癌を発生させる恐れのある効果があります。
なので、
脂肪を摂取しすぎると、体内で発がん性物質が多く発生してしまうため、癌になるリスクが高まるのです。
もし、癌を予防しようと思ったら、日ごろの食習慣を大切にしてください。
4 人間とのかかわりでの注意
猫の癌は人間によってもたらされることもあります。例えば、たばこの煙です。私たちにとってもたばこの煙は体に害を与えますが、猫ちゃんにとってはさらに危険です。
たばこの煙には有害物質が200種類あり、
そのうち50種類に発がん性物質が含まれています。発がん性物質を吸ってしまうと、猫の肺がんになるリスクが高まります。
また、家庭用の芝生用の害虫対策などに使う物質にも猫ちゃんにとって有害な物質がたくさんあります。もし、芝生用の薬品を撒いている庭が猫ちゃんが普段歩き回っている場所であれば、注意する必要があります。
私たちにとっては害のないものでも、猫ちゃんにとっては害のあるものはたくさんあります。飼い猫ちゃんの癌予防のためにも、
周りの環境をしっかり確認する必要がありますね。
いかがでしたでしょうか?
私たちの周りには猫ちゃんにとって癌のリスクがある危険な習慣やものがたくさんあります。
癌になると、猫ちゃん自身にとって
大変苦しい思いをさせてしまうし、治療費も高額です。
猫ちゃんに嫌な思いをさせないためにも、日々の生活習慣と環境を整えてあげましょう。