猫の悲惨な運命… 私たちが欲して、私たちが見捨てる世の中【だらけナビ】
家族から聞いて初めて知ったのですが、
過去に林先生の初耳学という番組で、「林先生が驚く初耳学」というコーナーがあったそうなのですが、そこで猫ちゃんの話題が出ました。
その内容は、
イギリスで、インスタグラムの評判が良くない
黒猫ちゃんを逃す飼い主が急増しているというものでした。
実際にイギリスの「イギリス動物虐待防止協会」が保護している猫1000匹のうち、700匹が黒猫だそうです。7割が黒猫だったそうです。
ちなみに、日本ではインスタグラムのために黒猫を逃がすことはありませんが、猫ちゃんの扱いは実にひどいものです。
その背景として、知って欲しい日本の猫の歴史があるのです。
今回は、
私たちがいかに身勝手に猫ちゃんを振り回してきたか を紹介します。
昔は猫に首輪が付けられていた
猫がペットとして飼われるようになったのは平安時代です。
というのも、平安時代から急に文献で猫について書かれたものが増えていたのです。つまり、この時期が猫がペットとして飼われるようになった時期だということです。
しかし、問題は猫ちゃんの扱い。
この時代、猫はとても希少価値が高い生き物でした。だから、猫ちゃんが逃げないように首輪を付けていたのです。
猫ちゃんは単独主義者で命令など嫌いなはず。私たちは本当に身勝手です…
首輪が取れた理由も身勝手…
平安時代に猫ちゃんが首輪をしていたことが分かりましたが、いつ頃から首輪を外して飼うようになったのでしょうか?
その歴史は江戸時代から明治時代に遡ります。
この時期になると養蚕業が発展するようになります。
しかし、蚕を狙ってネズミたちが大量発生するようになったのです。
悩んだ商人たちは、ネズミ対策のために家で飼われている
猫ちゃんを放し飼いにすることを決めたのです。
この出来事により、放し飼いにする飼い主が多くなりました。
この結果、飼い主の元に帰れなくなった猫ちゃんが野良猫化したとも言われています。
・猫は外来種扱い…
私たちの生活のために野に放された猫たちですが、
今度は害獣として扱われる始末。
国立環境研究所の侵入生物データベースには何と猫が表記されているのです。
害獣である理由は、在来小動物を捕食するから。
捕食するって…ネズミ対策のために野に放した我々がそれを言うかと 笑
今いる猫ちゃんを守るためには…
私たちが必要としてのに放たれたのに、時間が経てば“害獣扱い”
そんな可哀想すぎる猫ちゃんを減らす方法はないのでしょうか…
野良猫化する猫ちゃんを防ぐ
まず、野良猫になってしまう猫ちゃんを防ぐことも大事です。
そのためには、猫ちゃんの飼い主と猫ちゃんを特定するシステムが必要です。
特定するシステムがあれば、猫ちゃんが逃げてしまった時に直ぐに見つけることも出来るし、
もし猫を逃がそうと思うのなら、特定される可能性があることで猫を逃すという選択肢を絶つ抑止力にもなります。
猫の相談ができる場所を作る
猫ちゃんを逃す人は責任感がない、酷いと思いますが、
同時になぜ猫ちゃんを逃がそうと思ったのかという点に注目する必要もあると思います。
もともと猫が好きな人が、好んで逃すはずがありませんよね。
だからこそ、逃がそうと思った理由を解決することの方が相手を責めて終わらせるより、猫ちゃんにとっても、飼い主さんにとっても良いことではないでしょうか?
その環境を整えるためには、猫の相談を受け付けてくれる場所が必要だと思います。
最近ではインターネット相談や、動物保護をしてくれる場所も増えてます。
こうした相談ができる環境を作ることも必要なのではないでしょうか?
【まとめ】
猫ちゃんの歴史いかがでしたでしょうか?
猫ちゃんは人に連れられて、必要とされたにも関わらず、害獣扱いを受けているのです。
つまり、私たちの都合で猫ちゃんの役割がころころ変わってるんです。
だからこそ、猫ちゃんにも優しい社会になってほしいなと思うばかりです。